(7) 落語会の開演時間の決め方

落語会の開演時間を何時にするか。

 

決定する要素としては、まずは出演者のスケジュールに合わせる・飛行機や新幹線の時間に合わせるというのがひとつ。

あと、お客さまが来場しやすい時間にするというのもひとつ。

そして、会場を借りる場合、借りることができる時間に準備の時間を加えて開演時間を決める、という方法もあります。

また、まちおこしや観光などが関係する会の場合、落語会の前後に周辺や施設などを見て回る時間をじゅうぶんに入れて決める、という考え方もあります。

 

参考になるかどうかわかりませんが、東海落語往来2018年8月号~10月号の落語会情報に掲載した静岡・愛知の当月の落語会情報から、開演時間をピックアップして表とグラフにしてみました。

落語会の開演時間、いちばん早いのは10:00。遅いのは19:30でした。

30分刻みで開演時間を調べてみましたが、たとえば14:20とか17:45のように、10分・5分単位での開演時間はありませんでした。

なお、平日と土日祝日で分けるとまた興味深い結果が出たかもしれませんが、今回は分類していません。

 

開演時間として多いのは11:00、14:00、18:30、19:00。そして15:00、17:00といったところでしょうか。

 

時間別に、この時間だとこんな感じなんじゃないか? というのを挙げてみます。これはあくまで私見です。

 

10時台    落語会では「早朝」。当日、遠方から出演者を招く場合は厳しいかも。

11時台    午前中で終わる軽い会が中心。あと、昼食付の会などを開く場合はこの時間のスタートで、落語の後にお食事という形式。

12時台 この時間にスタートする会は少な目。やはり食事の時間です。

13時台 観客としては、食事のあとその足で会場へ、という気分になるでしょうか。

14時台~15時台 土日だけではなく、平日もこの時間帯に開演することが多いです。2時間ほどの落語会のあと、主催者は打ち上げ、観客は家や街でゆっくりと遊ぶ、という時間がとりやすいのでは。

16時台   この時間帯の開催が少ないのは、夕食・帰宅の時間帯にかかるというのと、平日の場合は就業している人が多いこと、そしてホールの貸出時間が17時台までの場合が多く、落語会の時間をじゅうぶんにとりづらいこともあるのではないでしょうか。

17時台   土日祝日の場合は、夕方ちょっと早めに、という感じでこの時間帯の開演時間が時折あります。

18時台   ホール落語は、18:30の開演時間が多いです。18:00開演だと、仕事が終わってから来る場合、離れた場所からの場合来場がぎりぎりになってしまいがちです。

19時台   ホール落語の開演は19時も多いです。ちなみに、名古屋・浜松・静岡の場合、1時間半~2時間ほど会をやって、終演後に出演者が軽く打ち上げをやって東京に帰る場合はぎりぎりの時間帯ではないでしょうか(参考1)。また、仕事が終わってから来る観客も、18時台よりは移動が楽になります。

20時台以降~  使える会場が少ないこともあり、めったにありません。開演時間が遅くなることを計算に入れて企画されるような会が時折あります。

 

(参考1)東京行き新幹線最終上りの発車時刻。22:12(名古屋・のぞみ)、21:59( 浜松・ひかり)、22:24(静岡・ひかり)