(15)問い合わせ先の電話番号


 

落語会は、ただ出演者を呼べば良いのではありません。宣伝や告知をする際に、集客が必要になります。

その時に、必要になってくるのは「連絡が取れる通信手段」です。連絡手段は同時に告知手段にもなってくるのですが、ここではお客さまと主催者を結ぶ連絡手段としてだけを考えます。

 

考えられるのは、電話(固定・携帯)、webメール、SMS、SNSです。

 

 

◇固定電話

連絡先としてはいちばん確実です。電話をかける側としては、安心感があります。

まず、市外局番で、連絡先の所在地がおおよそわかります。

その一方で、電話番号を出す側としては、個人情報を出してしまうというリスクもあります。

その点、店舗や会社などの開示されることを前提とした電話番号を連絡先として出すことができる場合は、その危険を避けることができます。そういう立場の方がいたら、その方に電話対応をお願いするのも手です。

ただ、これは家庭などの固定番号を連絡先として出した場合も同じですが、

「誰が電話をとっても落語会のことがわかるようにしておく、または落語会のことがわかる人につながるようにしておく」

必要はあります。

落語会の名前を相手から名乗られて、電話口に出た人が

「は? 落語会?  何ですそれ?」

となると、関心を持ったお客さまを逃してしまうおそれもあります。

 

◇携帯電話

最近では、連絡先の番号が携帯電話というケースも多くなりました。

専用のプリペイドカード式の携帯を持ち、それを落語会用の予約・問い合わせの専用番号にしている場合もあります。 

電話を受ける側としては、いつどこに電話をかけられても受けることができる、というメリットが大きいです。

ただ、予約などを受ける際にとっさに対応できるように、メモを同時に携行していたほうがいいかもしれません。

あと、ご自身が落語会に限らず、ホールなどでどこかの催しの観客になっているような時は、きちんと電源を切っておくのはもちろんです。

 

◇留守番電話(固定・携帯問わず)

かかってきた電話にすぐに対応できない・電話に出ることが難しいなどの事情がある場合、常時留守番電話モードにしておき、用件を聞いた後に対応するという方法もあります。ただし、その場合は、電話番号を掲載する際に「留守番電話である」ことを必ず記載してください。電話に相手が直接出るまで、何度も電話のかけ直しをされるおそれがあります。

  

◇webメール

予約・問い合わせのためにメールアドレスを作って予約を受け付ける、というケースも増えました。

ただ、メール「のみ」での受付となると、メールができない年齢層には

ハードルが高くなってしまうかもしれません。そういう層だけに対応します、というのならばいいですが。

あと、電話受付を全くしません、問い合わせもメールでのみ、となると、一般媒体(新聞・雑誌)などの場合、情報が掲載不可となるケースもあります(注1) 。観客の年齢層などを考えた上で、メールも使いましょう。

 

◇SNS(twitter・facebook)

告知をSNSでした場合は、連携で告知アカウントで予約や問い合わせを受け付ける、というのは考えられると思います。個人情報の問題があるので、原則、受付はDMで直接やりとりをしたほうが良いと思います。また、SNS「のみ」となると、メール以上にアクセスのハードルが高くなるので、問い合わせ方法をSNS「のみ」とするのではなく、電話などの他の方法との併用をとったほうが、お客さまにとっても良いのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 

 

 

 (注1)東京かわら版は電話番号の掲載が無い場合は、情報の掲載ができません。