(18)めくり台と見台のつくり方。


落語会を開く上において、必要に迫られるのが高座まわりの道具です。

 

座布団をのせる高座を作るための台・名前を横に出す名ビラ(めくり)をかけるめくり台・講談に必要な釈台・上方落語の時に必要となる見台、など。

 

近隣で既に落語会をやっている人にお願いして借りる場合もあるでしょう。釈台・見台は演者の方が持ってきてくれる場合もあります。ホールや公共機関を借りての会の場合は、机や台を借りることもできるはずです。

でも、落語会を続けるのならば、自分で作ってしまおう、という考え方もあると思います。事実、これらは、ある程度のデザインや寸法がわかればDIY(日曜大工)の心得がある方がいれば、作ることは簡単だと思います。

 

めくり台については、東京で落語会「シェアする落語」を主宰する四家正紀さんが、ホームセンターで販売している子ども用ハンガーポールで作る方法をブログに書いています。

 

*決定版!これが多分一番簡単なポータブル「メクリ台」の作り方だ!(裏[4k](ura_shike))

 

前も他のところでいちど紹介しましたが、作り方を細かく書いています。必ずしも手慣れた感じではないので(失礼)、DIY初心者の方でも参考になると思います。

 

あと、上方落語の見台に関しては、「含笑長屋落語十年」(昭和51年、関山和夫著)の中に、桂米朝師匠に指導を受けた見台・膝かくし・小拍子の寸法の図がありましたので、紹介します。

あと、釈台については、「釈台」で検索をかけるとけっこう具体的な写真が出てきます。詳しい方は、それで簡単に作ることができるのではないでしょうか。現時点で、釈台についての具体的な数字を書いた資料がなく、詳しく紹介できずにごめんなさい。また、もちろん、しかるべき方にお願いして良いものを作る選択肢もありでしょう。 

 

なお、釈台と見台の違いについては、講談師の方が解説しているこちらのサイトをご覧ください。見台は上方落語、釈台は講談(東西ともに)です。

【講談ひるず#04*釈台・座布団】釈台と見台は別のモノ (youtube)

 

注意したいのは「利用方法と保管の場所を考えておく」ということです。それなりのを作ると、やはり保管場所が必要になります。必要な時に随時持ち出して利用することができるように、保管場所や利用方法をしっかりとふまえた上で作ったほうが良いと考えます。たとえば、一回だけの会だったらわざわざ作らず、借りるなどほかの方法をとったほうがいいと考えますが、いかがでしょうか。

 

(注1)webでの紹介にさしさわりあるようでしたらご一報ください。削除いたします。