落語会を宣伝するツールとして大切なのは、チラシです。
大きなホールなどで興行として打つ場合ではなく、あくまで小さな会の宣伝としてのチラシですから、さほど気にする必要がないかもしれません。ただ、お客さまを呼ぶ必要が生じた時や会の告知をする際には、本当に役立ってくれるものです。
チラシは、会を思いついた人が自分で作る場合が多いかもしれません。
いちばん簡単なのは、手書きもしくはワープロソフトで必要な事項(開催日時・出演者・会場・料金など)を書いたものです。書かれた事項が間違っていなければ、それでも大丈夫です。
そして、出演者の写真を入れたり、レイアウトを考えたりして、多少デザインを洒落たものにしたいと思うようになるかもしれません。実際、チラシのデザインの凝りぐあいと落語会の面白さは比例すると言ってもいいでしょう(個人的見解です)。
そこで、デザイナーや多少心得のある方に、チラシのデザインを頼むことがあるかもしれません。
ただ、ここで最初に気をつけてもらいたいのが
「デザインを誰かにお願いする時は、その方にきちんとお金を払おう」ということです。
(18)で、釈台や見台は「DIY(日曜大工)の心得がある方がいれば、作ることは簡単」と書きました。
木工作業などのDIYをやるような方は、趣味を実益を兼ねているような方が多いので、実費とちょっとしたお礼くらいでやってくれるケースが多いです。
しかし、チラシのデザインができるような方は、デザイン用のパソコン機器を用意し、その技術はDIYというよりは生業として成立させているようなレベルの方がほとんどです。デザインというのは目に見えない作業ですが、そこにはきちんと頭と手の作業の時間と手間がかかっています。仕事であっても趣味の延長であっても、作業の手間は同じです。
「デザインができるからちょっとやってよ」で軽くお願いするのはやめましょう。先方には大変な負担です。
自分がやるのでなければ、デザインにはお金がかかります。
落語会のチラシという以前に、デザインを第三者にお願いする際には大切なことだと思いますが、理解されていない方もいらっしゃるかと思いますので、あえて一項立てて書いてみました。
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